【ご注意】できるかぎり誤った情報を出さないように心がけて書いてますがこの記事の解説者はお医者さんでもなければ医療従事者でもなんでもないただの柴犬なのでその点なにとぞよろしくでございますよ。
どーもーみなさんお疲れ様です柴犬ししまる15kgでございますー。キ06ぶりの登場ですよ。プロローグの「なっちゃった話」から16本の記事でようやく確定診断が出たトコまできましたね。実際の期間としては今年(2026年)の1月中旬から3月アタマまでの2ヶ月弱の話なんですが。
ようやく「店長のガンがどんなモンなのか」が明らかになったということで、少し詳しく見ていこうと思います。ゼヒお付き合いくださいませませ。
店長の大腸ガン
さてさて改めまして店長の今回のガンですが、「上行結腸癌 ステージ3b」という診断でした。
「上行結腸癌」ということで、ガンができたのは小腸から大腸に入ってすぐ近く。右脇腹を縦に走る上行結腸ですが、その中でもだいぶ盲腸に近い位置でした。
手術は「腹腔鏡下回盲部切除術」。「腹腔鏡を使って、回腸と盲腸の繋ぎ目部分を切り取る手術」をしてもらいました。ガンのできた場所が盲腸に近かったので、切り取ったのは虫垂と盲腸、上行結腸の一部。そして切った回腸(小腸)の端っこと上行結腸の端っこを縫い繋いだそうです。
ケツの穴から遠く離れた大腸の右側だったので、人工肛門の可能性はほぼありませんでした。
手術は問題なく無事に完了しましたが、ステージが3ということで、再発予防を狙って抗がん剤を半年間使う「補助化学療法」をやっている真っ最中です。
ざっくりとした概要はこんなカンジなんですが、もろもろもう少し詳しくお話しますね。
そもそもガンって
「ガン」とひとことに言ってもいろんな分類の仕方がありますが、一番わかりやすいのが「大腸ガン」とか「胃ガン」とか「肺ガン」とか、できる場所による区分かと思います。
いま例に挙げた部位のガンはすべて、専門用語で「癌腫」と言って「上皮細胞」なるモノに由来するガンで、いろんなガンの中でも多数派です。他には、「癌腫」同様に固形で骨や筋肉にできる「肉腫」、白血病などの「造血器腫瘍」、いわゆる「血液のガン」があります。
おなじ固形ガンでも、それぞれのガンにそれぞれ専門のお医者さんがいるくらい細かい部分で違いがたくさんあるのですが、とりあえずどの固形ガンでも共通する3大特徴が「異常増殖(無秩序に無制限に細胞が増え続ける)」、「浸潤(周囲の正しい組織にたまり、広がる)」、「転移(体のあちらこちらに移る)」です。
この3つの要素を兼ね備えたデキモノがいわゆる「悪性腫瘍」と呼ばれるモノ。おなじデキモノでも、浸潤や転移をせず、その場だけでヘンなカタマリができちゃっているものは、一般的に「良性腫瘍」と言われます。ポリープとかですね。専門的な話になると、この腫瘍の「良性」「悪性」の境目が実ははっきりしていないとかって話があったりするそうですが割愛。
そもそも大腸って
動物ってだいたいクチからモノを食べて、食べたモノを穴から出すっていうウンコパッケージな生き物ですが、その食べ物からウンコに変える長い道のりをひっくるめて「消化管」とか「消化器」とか申します。細かく言うと消化管は消化器の一部。大腸も肝臓も「消化器」ですが、大腸はさらに「消化管」。肝臓は管ではないので「消化管」にあらず。
ヒトの消化管を上からざっくり言いまして、口、喉、食道、胃、腸、肛門、となってます。「腸」を細かく分けると、まず「小腸」と「大腸」に分かれます。さらに細かく分けると、「小腸」は十二指腸、空腸、回腸、「大腸」は盲腸、結腸、直腸となり、さらにさらに「大腸」について大腸ガン専門の人々の分け方をすると、虫垂、盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸S状部、上部直腸、下部直腸、肛門管となります。ここまで来るともはや何がなんだかですね。
大腸はヘソの周りをぐるっと取り囲むような位置にあります。まず右側の腰骨の出っ張りから少しだけヘソ寄りにいったあたりで小腸(回腸)と大腸(盲腸)の繋ぎ目があり(回盲弁、バウヒン弁とも)、そこの盲腸と虫垂から大腸が始まって脇腹を上に登り(上行結腸)、ヘソの高さより少し上まで行ったら折れ曲がって左へ横切り(横行結腸)、左の脇腹までいったらまた折れ曲がって今度は脇腹に沿って下り(下行結腸)、左側の腰骨の出っ張りあたりでヘソの下の奥、体の中心に向かってカーブし(S状結腸)、最後にケツの穴に向かってまっすぐ下ります(直腸)。
さてこの大腸がどんな働きをしているかというと、もうだいぶ出口つまり肛門に近いとあって消化管なのにほとんど消化吸収してません。そもそも消化作用がないし、栄養素の吸収もわずかです。主な働きは水分の吸収と便の貯留。体内のウンコ保管場所です。ところでウンコのカタチや固さは含まれる水分の量がカギです。水分過多なら下痢便になるぞと。ということは、大腸さんのメインのお仕事は「ウンコを形作ること」と言っても過言ではありません。もちろん、ウンコを出口へ出口へと押し出す仕事もしています。
ウンコを作り、ウンコを貯め、ウンコを出す。ウンコと切っても切れない関係、それが大腸。
あとオマケですが、直腸の近くを通る血管は肝臓を経由せずに直接大静脈につながっているので、そのおかげで坐薬って早く良く効くんだそうです。
大腸の「右」と「左」
前項で、「大腸ってば長すぎっから部分部分で呼び方がたくさんあるよ」という話をしましたが、さらにちょっと変わった見方として、大腸全体を右側と左側に分けるというものがあります。
具体的には、盲腸から横行結腸まで(大腸の始まりから上って横切るまで)を右側、下行結腸から直腸まで(下って出口まで)を左側、と見ます。
実は、発生学的(受精卵とか細胞分裂とか内胚葉とかそれ系の話)には右側大腸と左側大腸で元となる部位が違っていて、右側大腸は小腸と同じところから出来上がってるんだそうです。
右でも左でもウンコメイカーでありウンコキーパーでありウンコベンダーである大腸だということは同じなんですが、「大腸ガン」の話となると、右と左でもろもろ違いがあります。
まず「ガンのできやすさ」ですが、右側大腸と左側大腸とでおよそ1対3の割合で左側にできやすいです。左側のS状結腸と直腸の2箇所が多くて、この2箇所で全体の約7割ですからね。
次に「ガンの質の悪さ」は、全般的に右側の方がよくないと言われているそうです。予後も右側の方が悪いと言われています。ただ、予後については、ガンをどのタイミングで対処したかによっても違ってくるので、一概に右ならアウト、左ならセーフと言えるようなモンでもないようです。
そして「ガンの症状」。大腸ガンも多くのガンと同じく早期の段階では無症状なのですが、進行して症状が出てくる場合、右側よりも左側の方が症状が出やすいとされています。左側のほうが出口に近く、ウンコの出方や血便などに気づきやすいからです。なので、左側の方が早期発見しやすく、右側だと進行しがちです。このあたり、予後の違いにも関連してそうですよね。
こんな具合に、大腸の右側と左側、さらには右側の大腸ガンと左側の大腸ガンではもろもろ違いがありまして、これがもしかしたら将来のガン治療に関わってくるかもしれないそうです。
次回は
長くなってきちゃったのでいったん閉めて続きは次回に。ガンのステージとか抗がん剤とかについて書こうと思います。お疲れ様でしたー。


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