ダイフンキ 05 入院するって本当ですか

2026/03/13

ガン 犬以外の話

t f B! P L

【ご注意】できるかぎり誤った情報を出さないように心がけて書いてますがこの記事の執筆者はお医者さんでもなければ医療従事者でもなんでもないただの一般人なのでその点をご了承いただきつつ内容はご参考までにお読みくださいませー。

説明したり、説明されたり

「そんなワケなのでホントに申し訳ないんだけれども旅行はキャンセルさせてくださいスミマセン……」

 B先生に「ほぼ確定」と教えてもらった金曜日の夜、犬友フィオママさんに連絡して事の次第を説明し、2月に一緒に行く予定だった旅行に行けなくなったことをお詫びしました。フィオママさんも、僕の大腸カメラ検査の結果がどうだったかを気にしてくれていたそうで、連絡を取った時点で「悪い報せだ」とすぐに気づいたそうです。実は大腸カメラの3日前の日曜日に我が家はフィオママさんと会っていて、その時にも僕が大腸ガン検査で引っかかったことと、その精密検査として大腸カメラ検査を受けるということを話してしまっていたのです。前に書いたとおり、大腸カメラを受けるその時までまさか自分がガンだなんて夢にも思っていなかったので「大腸カメラなんて受けることになっちゃってさー」というネタのひとつとして話していたのでした。皮肉なことに、そう話していた時点で僕の腹の中にはもう既にガンがあったのですが。

 もちろんというか、中身が中身なだけにフィオママさんは旅行中止を承知してくれた上、入院の前に会いたいと次の日曜にわざわざフィオとフィオのお姉ちゃんも連れていつもの公園まで会いにきてくれたのでした。2週連続でわざわざスミマセンありがとうございます。コレが2週どころかしばらくの間でほぼ毎週のようにお相手していただくことになるのですが。ホントに頼もしいしありがたいです。旅行の話がなかったとしてもきっとフィオ家には打ち明けていただろうと思いますが、まずフィオ家に伝えられてよかったと思いますし、そのきっかけとなったことを思えばキャンセルするハメになってしまった旅行の予定もうまい巡り合わせだったと思います。

 さて、フィオ家には伝えたけれど、他の方達には伝えようかどうしようか。知人友人が少ない僕にも一応は多少の人付き合いがあるもので。ちょっと考えましたが、基本的にはお伝えすることにしました。それだからこのブログも書いているワケですが。インスタとかも。いろいろ思うところはあるのですが、一番の理由としては、ヌシ様のことでした。僕がヨソには言わないとなれば、ヌシ様もロクにヨソで話せなくなってしまう。僕が話をごまかしているところに居合わせたら、その茶番に付き合わせることになる。それは気が引けたのです。もちろん僕自身もいちいち隠し事のように振る舞うのがイヤだったということも多分にありますけれど。そしてまた、人様にガンの話をした時のややこしさも、のちのち感じたりするのですが、それについてはまた改めて。

 そんなワケで翌日にはもともと新年の挨拶に行く予定だったなじみのショットバーに行き、取れたてホヤホヤのガン情報をマスターさん達や常連さん達にブチまけてきましたとさ。当たり前にビックリされました。「病気になりそうにもなさそうなのに」って。ごもっともですよ。その次の日は先に書いたとおりフィオ家のみなさんとお会いしてこれまた飲み会。「もうこのあとしばらくお酒飲めないかもしれないから!」ってここぞとばかりに。実際には「このあとしばらく飲めない」なんてどのクチが言ったのかって話だったんですけどね。

しこたま飲んだ土日が明けて、B先生の診察からちょうど1週間経った金曜日、今度は手術してくれるD先生の診察日です。前回、B先生に相談したとおり、同居の家族として今回はヌシ様も一緒に来てもらいました。大腸カメラから1週間以上経って生検の結果も出たそうで、「ほぼ確定」が無事に(?)ようやく「確定」となりました。先生曰く、大腸ガンにもいろいろ種類があるけど僕のガンは「高分化型腺癌」といって比較的悪性度が低いとされるガンだとのこと。ガンの進行度合いについては、前回の説明のとおり遠隔転移はいまのところ見当たらないということから「ステージ4ではない」とされ、あとはガンの深さとリンパ節への転移の有無によるが詳細は手術後の検査の結果で判断するとのこと。いま見る限りでリンパ節転移もはっきりとはわからず、深さについても「Tの1以下ではなさそう」だとのこと。えっ、それってもしかして、深さが「T2」でリンパ節転移がひとつもない「N0」だったとしたらステージは1ってことだよね? ガンが「ほぼ確」になってからは僕もネットで大腸ガンについて勉強し始めていたので、先生の話を聞いて勝手にステージ分類を想像していました。あとから先生に渡された手術同意書にはステージについて「2か3」とバッチリ書かれていたので、どうやらさすがに「1」はないというお見立てだったようです。えー、それでも1に近い2、とかだったら相当気が楽になるなぁ。また勝手に妄想してしまったのですが、先のガンの種類の話(組織型)でもマシな方だって話だったし、「早期ガンではないものの進行ガンでもそんなにひどくないのでは」という期待がダメでも出てきてしまいます。そのおかげもあってか、入院中も退院直後も、おかしな言い方ですが「心身ともに健康に」過ごすことができました。その後、シッペ返しが待っているとは知らず。

 その他、D先生は手術の内容など丁寧に説明してくださって、予習してきたこともあってすんなりと先生の診察は終了。続いて別室で看護師さんから入院に関する説明を受けます。

「……と、だいたいこんなところです。何かご質問とか、ご要望とかはありますか?」

「もしできればで構わないんですけど、手術で切り取った僕のガンって、あとで写真か何かで見せてもらうことってできます?」

「……私も長く働いてますけど、そんなご要望を言われたのは初めてです。」

 だって見てみたいじゃん自分のガンがどんなモンなのか。めったに見られるモンじゃないし。後日、ちゃんと見せてもらえましたよ。いやーすごかった。セルフホルモンデキモノ付き。

 看護師さんの説明も終わって、入院は2日後の日曜日。「明後日の入院まで、今日と明日はカゼ引いたりしないように気をつければいつも通り過ごして構いません酒もオッケーです」とのこと。あらなんだ一応気を使って入院までの間は飲まないでいたのに。その後、入院の事務手続きを終えてヌシ様と家に帰り、おうち居酒屋が開店されましたとさ。そうそう書き忘れてましたがD先生の診察の前に、同じ病院内で歯科の診察も受けました。手術で全身麻酔するのに備えて歯もチェックするんですって。歯周病がひどくてかかりつけの歯医者に定期的に通っていることを伝えて、「あとは入院後、手術の直前にまた診ます」とのことでサクッと終わりました。

 おうち居酒屋のテーマはもちろん僕の入院中の過ごし方です。すでにそれまでの数日間で話し尽くしているところもあったのですが、改めて手術の説明を一緒に聞いてきて、どうやらそんなに進んでなさそうな雰囲気だということと久々に一緒に飲みながらの会話ということもあって、それまでよりか多少は気が楽な時間だったような気がします。とは言え、僕が2週間も家にいないという事実は動きません。

 「犬の世話どうするよ」、僕の入院が話題に上がった時から、僕もヌシ様もお互い真っ先に思い浮かんだのはこの点です。何せ、ししまるがウチにきてからというもの、僕が外泊したのは、ししが来たばかりで僕がまだ勤めていたころに珍しく地方出張が入って1泊してきた時それっきりだったのです。そしてししまるはもともと留守番犬であったものの、コロナの在宅勤務時代以降に僕が家にいるようになってから9時間や10時間の留守番なんて久しくしていません。それがいきなり2週間の不在。僕は病院にいるだけですが、ヌシ様と犬はどうしようどうだろう。何とあっても入院をやめることは選べないから、その前提でどうにかするしかないのですが。「なんとかするし、なんとかなるよ」、そうヌシ様は言ってくれました。家政夫とは家にいてこそ役にも立ちうる存在です。

 前日の土曜日には、いつもと同じようにみんなで散歩して、いつもの焼きトン屋さんに寄り道していつもより少なめだけど昼酒も飲んで、土曜の割には早めに寝て、そして日曜の朝、ヌシ様の車の送迎を断って、初めての路線のバスに乗ってひとりで病院へ向かったのでした。入院生活の邪魔だろうし、ちょうどいい機会だからと、腰まで伸ばした髪は切りました。

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東京生まれ、東京育ち。 いまもヌシ様、ししまると一緒に都内のマンションで2人と1匹暮らし。 炊事と機械設備担当。

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