ダイフンキ 14 入院日誌オマケその2 お金のこととか

2026/06/12

ガン 犬以外の話

t f B! P L

【ご注意】できるかぎり誤った情報を出さないように心がけて書いてますがこの記事の執筆者はいわゆるパンピーですのでアシカラズ以下略。特に高額療養費制度に関しては令和8年8月以降に金額等の見直しが入るらしいので特にご注意を。

今回の入院と手術に関する費用のことなどなど。一番のポイントは「入院期間はできるだけ月またぎにならないほうがよい」ということ。

高額療養費制度について

この国には「高額療養費制度」と言って、「医療費がメチャ高になっちゃったら、ある程度は肩代わりしてあげるよ」という大変にありがたい制度がある。手術やら入院やらということになればたいていの人がお世話になる制度だし、知っている人も少なくない気がする。お国の制度なので例によってもろもろ細かい条件や区分があるが、一例を挙げると医療費100万円の3割負担で支払額が30万円でも、この制度のおかげで実際の支払いが9万弱で済んだりする。

どのくらい肩代わりしてもらえるかは一律ではなく、その人の稼ぎに応じて「ア・イ・ウ・エ・オ」の5段階に区分されている。先の「100万が約9万」の例は5段階中真ん中の「ウ」の区分の人の場合で、これより下の区分であれば自己負担額はさらに下がり、一番下の「オ」、住民税非課税世帯の場合は約3万5千円である。

ちなみに一番上の「ア」区分は年収約1,160万円以上の世帯が該当し、先の例の自己負担額は25万ちょい。「たくさん稼いでる人はそこそこ自分で払ってね」というしくみになっている。その分、僕のような低所得者が手厚く守られているのだからこの国のお金持ちの方々には感謝しきりだ。

なお、実態はどうなってるのか知らないが制度の上では、世帯に所得不明の者がいる場合は問答無用で区分「ア」に放り込まれるらしい。あーこわいこわい。

さて、僕の今回の入院にかかった医療費は、10日間と手術代でおよそ130万円。それの3割負担なので制度適用前の自己負担額はだいたい39万円だった。この大変な金額の一部をお国が助けてくださるというのだから制度を使わないという道はないのだが、ここでちょっと悲しいお知らせがある。僕の入院は1月の終わりから2月にかけてまたがっていたので、請求も1月の7日間と2月分の3日間に分かれてしまった。額にすると、約120万の3割で約36万円の1月分と、約10万の3割で約3万円の2月分。

これの何が問題なのかというと、「高額療養費制度」の適用は月単位なのだ。入院ごとや手術ごとではなく。もし今回の僕の入院がぜんぶ1月中であったなら、自己負担額約39万円に対して丸ごと限度額が適用されて、限度額を超えた部分は肩代わりしてもらえたのだが、実際には月またぎしてしまったために、「1月分の約36万」と「2月分の約3万」と別々に限度額が適用されてしまう。1月分は限度額までで済むとして、この2月分の3万円は限度額に届かない額なので自腹になっちゃったのだ。あいたたた。

コレ、今回の僕の場合は3万程度で済んだけど、仮に区分が「ア」の人で、手術日が月末で月またぎでしばらく入院したなんて場合、各月ごとに限度額25万超まで丸ごと自己負担になるワケだから結構な事案である。両月とも限度額いっぱいということはなかなかないだろうけど、入院日数によっては月またぎのせいで余分に10万負担とかはありえるだろう。僕だって当初の予定ではあと3日長く入院だったのだ。1日1万として3万プラス。まぁ大変。もちろんアの区分の人ならそのくらいの出費は痛くとも出せるだろうけれど。

ちなみに入院中の食事代は療養費制度の適用にならず1食あたり240円(当時)が自己負担。今回、14食分で3,360円かかっていた。あれ、食べたのは13回だったんだが……まぁ、いまさら気づいても仕方がない。

あと、当然ながら治療費は入院費だけでなく、入院までの外来の検査でもお金がかかっている。入院前の検査は全部1月だったので、退院後しばらくしてから、こちらから何も言わずともお役所から「余分に払った分、返してあげる」とわざわざ金額の計算までされた書類が届き、指示通りに書類を書いて郵送で出したら、ひと月ほどしてお金を振り込んでくれた。ありがたやありがたや。高額療養費制度ありがたや。

限度額適用認定証について

先に書いた「高額療養費制度」は、「限度額を超えて支払った金額について、役所があとで支給してくれる」というしくみになっているため、一旦は負担金(先の例で言えば約39万円)を支払わなければならないが、役所で発行してもらえる「限度額適用認定証」を提示すると、窓口支払いの時点で限度額までの金額に収めてもらえるようになるらしい。

が、マイナ保険証を持っていて、特定の医療機関にかかる場合はこの認定証が要らないんだそうだ。僕はマイナ保険証持ちで、今回の病院がその仕組みに対応していたので、お役所に出向いて認定証の交付手続きをしなくて済んだ。

たかだか一回の手続きがなかったというだけと言えばそうなのだが、ただでさえしょっちゅう病院に行かなければならなくなっている状況で、お役所まで出向いて待って手続きをしてという手間が省けるのはありがたいと思う。マイナ保険証さまさまだ。普段はあんまり新しいモノゴトにすぐ乗れないタチだが、こんな事態になったのでマイナ保険証にしておいてよかった。さらにいうとマイナカードのスマホ取り込みもこの機会にやっておいた。スマホマイナは(まだ)別にやらなくてもいいかなと思うけど地味にベンリ。

保険について

僕は都民共済に入っていた。共済によると、共済と保険は別モノで「保険金」と「共済金」で呼び方が違ったりするらしいが、まぁ一般的に言うところの保険と同じようなものだと思って問題ないだろう。

いつ加入したかあまり覚えていないのだが、そんなに大昔ではなく、早くても30代になってからだった。当時は勤めていたこともあり、月4,000円というなかなかしっかりめの保障内容プランを選んでそのまま今まで継続していたため、入院10日分で15万円、手術も最高額の10万円で、合わせて25万円の共済金を支払ってもらえた。「万一の備え」と言うが、入っておいて本当によかったと思った。

と同時に、僕という浅ましい人間は、入ってもいなかったガン特約にまで思いを馳せてしまう。ガンと診断された時点で100万円!? 加えて入院やら手術やら、今回の僕のケースだったら150万円。すごい! つけときゃよかった新がん2型特約! ……以前にも書いた通り、知る限りの血縁者にガン持ちが一人もいなかった僕には自分がガンになるだなんて微塵も思っていなかったから当然のようにガン特約なんて見向きもしなかったのだけれど。まさに「後悔先に立たず」。

タラレバで考えても月に2,000円追加の特約は選ばなかっただろう。が、その半分、月に1,000円の特約でもさっきの半分で75万円受け取れたのかと妄想は続く。月に1,000円と言うことは年で12,000円、10年で12万円。31歳から60歳までの30年間で36万円。その30年の間に一度でも今回のようなガンになればモロモロ含めて基本コースの受け取り分とは別に75万円。ペイできちゃうじゃん。

もしガンにならなかったら特約分が丸損になっちゃうんだけど、今にして思えばこんな自分でもこの年齢でガンになったワケで。お金がもらえたらガンが治るかというとそんなコトはないけれど、お金に関する安心感と、せめてもの慰めくらいにはなる。それに、ガンにならないならそれに越したコトはないワケで。月1,000円の追加で願掛けと万一の際の慰めができるなら、やっといてもよかったのかな、と、今になって思う。

振り返って

保険(共済)の件はともかく、入院を月またぎにするかしないかは、先に知っていたら検討の余地があったことだと思う。今後、同じようなケースがあるなら間違いなく考慮する。

ただ、今回の自分のケースでは、余分な出費になると分かっていても、おそらく同じ日程を選んだだろう。ガンだと見込まれた日から2週間も経たずに入院して手術してもらえたのも、たまたま空きがあったからやってもらえたラッキーなパターンなのだ。ひと月やそこらじゃガンはそんなに進まないと言われようと、やはり最短でやってもらえることを望んだだろう、僕も、ヌシ様も。

お金が大事なのは間違いないが、程度問題というヤツだ。余分に100万かかると言われたら待っただろう。けど、余分に10万だったなら、事前にわかっていたとしても、ヌシ様は早くやってもらえと言っただろうし、僕もそうしただろう。そのあたりは、人によるのだろう。それ言っちゃなんだってそうなんだが。

お金の話なのでついでに書いておくと、差額ベッド(いわゆる「個室料金」)はやっぱりお金がもったいなかったので選ばなかった。1泊あたり5,500円〜27,500円、ランクによって数パターン。どのランクであってもこの差額ベッド代は実費(【重要】高額療養費制度とかで免除されない)。次があっても多分僕は使わないだろう。ヌシ様だったらきっと使うんだろけど。

一方、本編でも少し触れたがレンタルのガウンとタオルは日額605円、10日で6千円ちょいが実費でかかったものの、使ってホントに良かったと思う。寝汗をかいたりウンコもらしたり、入院中にどんだけ着替えたくなるかなんて読めないし。汚れ物を洗ったりの手間もないし。次があってもきっと使う。

あと、よく聞く「入院時の連帯保証人」は、本人のクレジットカード情報を提示すれば不要と言われた。そんなモンなのね。緊急連絡先を一人書けと言われたけど、もちろんというかヌシ様の連絡先でまったく問題なかった。

いろいろあったけど、入院から退院まで無事に済んで本当によかった。もろもろ良い経験になった。いやもちろん経験せずに済むならしないほうがいいに決まってるんだけどさ。

自己紹介

自分の写真
東京生まれ、東京育ち。 いまもヌシ様、ししまると一緒に都内のマンションで2人と1匹暮らし。 炊事と機械設備担当。

お問い合わせ

名前

メール *

メッセージ *

QooQ