ダイフンキ 19 しし解説・今回のガンあともうちょい詳しく

2026/07/29

ガン 犬以外の話

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【ご注意】できるかぎり誤った情報を出さないように心がけて書いてますが(中略)ただの柴犬なので引き続きよろしくどーぞ。

みなさんお疲れ様です柴犬ししまる15kgですー。前々回からひっぱっちゃってますがこの回で一旦落ち着きますよ。

再発予防の抗がん剤

ガン、大腸、リンパ、ステージと来て最後に治療法のお話です。

固形ガンでは多くの場合、「手術」を主軸にして、状況に応じて「放射線治療」や「薬物療法」を組み合わせて治療します。この「手術」、「放射線治療」、「薬物療法」を合わせて「三大治療」とか「標準治療」と呼ばれます。

このうち「薬物療法」は、一般にいう「抗がん剤による治療」のことで、「化学療法」と(ほぼ)同義です。

大腸ガンの場合、ステージ1までの早期ガンであれば、基本的には「放射線」も「薬物」もやらずに手術だけで終わります。ステージ2や3でも、手術で患部を取り除くのはステージ1と同じですが、ステージ1と比べると2や3は手術後にガンが再発する確率が高いことがわかっています。

その再発を防ぐために、手術が無事に終わったあとにも、いわば「念の為に」抗がん剤を使います。これを「補助化学療法」といいます。

ものすごくざっくり言うと、統計的に、補助化学療法をやるとやらないとで、再発の確率がおよそ半分に変わるそうです。本編でも書いてましたが店長の例で言うと、再発率がおよそ20%のところ、補助化学療法をやることによっておよそ10%にまで下がるとのこと。

あくまで統計的なお話なので、20%でも10%でも、8割でも9割でも、シロになるかクロになるかはフタを開けてみるまでわからないです。言い方を変えると、これで抗がん剤を飲んだからって再発しないとは限らないし、飲まなかったからって再発するとも限りません。が、統計的には、やった方が確率が下がるということが確かめられているので、基本的にはやっておきましょうねということです。

使われる抗がん剤にもバリエーションがあるのですが、今回の店長は「カペシタビン」という飲み薬だけを使うことになりました。副作用その他もろもろを勘案しての病院側からの提案だったとのこと。

他によく使われるものとして、カペシタビンと併用して「オキサリプラチン」という点滴を併用するパターンがあり、この「飲み薬のカペシタビンと点滴のオキサリプラチンのセット」を、それぞれのアタマをとって「CAPOX(カポックス)療法」というものがあるのですが、こちらの方が副作用がより強いんだそうです。

抗がん剤のイメージでよくある「髪の毛が抜ける」副作用、カペシタビン単体では起きないのですが、オキサリプラチンを使うと出るそうです。それでも他の抗がん剤に比べたらマシなほうだという情報もありますが、ともあれやっぱりカペシタビン単体よりもオキサリプラチン併用のほうが副作用もしんどいようです。

そんなしんどい「CAPOX」という選択肢があるのは、カペシタビン単体よりもより望ましい効果を期待するからなのでしょうが、今回の店長に対して選ばれなかったのは、つまるところステージ3は3でも「3b」だったということが多分にあるのでしょう。

ステージ2の場合でも、補助化学療法が適応になるのは「ハイリスクステージ2」という、「ステージ2の中でも再発の可能性がより高いと見込まれるケース」だとのこと。この点でみても、ステージ「2」とか「3」とかってだけじゃもう相当にザックリな分類だということですね。

カペシタビンの使い方

店長がやることになった補助化学療法は割とスタンダードなプランの1つだそうで、前述のカペシタビンという錠剤を1日朝晩2回、2週間飲み続けて1週間休むという周期を8回繰り返す、というもの。3週間×8周で24週間、6ヶ月間になります。

まず処方された錠剤をその当日から飲み始めて、2週間飲み切って1週間休んで、次の周期の初めの日に通院して血液検査、問診で状態確認、問題なければまた同じように錠剤を処方されて、服薬と休薬、この繰り返し。

ちなみにCAPOX(オキサリプラチン併用)の場合、オキサリプラチンは点滴なので周期の初めに毎回点滴を打つことになります。どのみち通院はあるのですが、この点滴がないという点だけでも飲み薬だけで済むカペシタビン単体の方がお手軽ですね。

そして抗がん剤につきものの副作用、負担が少ないと言われるカペシタビンでもやっぱりあります。カペシタビンで一番メジャーな副作用が「手足症候群」と言われ、手足の皮膚が荒れたり感覚がおかしくなったりする症状が出ます。

これは本当に多くの人に出るそうで、店長が受けた投薬開始前の薬剤師さんからの説明でも「症状が出る前から保湿等のケアをするように」指導されたそうです。

その他、主な副作用とされているものを挙げると、吐き気、嘔吐、食欲不振、下痢、白血球減少による感染症、口内炎などなど。どんな症状がどの程度出るのかは個人差だそう。ちなみに、抗がん剤の種類にもよるそうですがある種の薬は「副作用の程度と薬の効能は比例しない」んだそうです(薬によるらしい)。

あんまりにも副作用が強すぎて日常生活に支障をきたすような場合には、一旦休薬、または中止を検討することもあります。そのため、規則正しく服薬することの管理も含めて、体調その他について記録することを勧められています。店長が薬剤師さんからもらったカペシタビン治療のハンドブックにも治療日誌がつけられるページが付いていましたが、店長は現代っ子らしくスマホで記録しているようです。

改めて店長の大腸ガン

さてさて改めまして、「上行結腸癌 ステージ3b」と診断された店長の今回のガン。

ここまで書いたとおり、店長は手術は無事に終わって退院して、今は補助化学療法で毎日クスリを飲みながら3週ごとに通院する日々を送っています。それももうだいぶ終盤です。

店長が手術で切った小腸と大腸のつなぎ目、回盲弁やバウヒン弁と呼ばれる小腸から大腸への入り口は、もともと逆流しないような弁になっているそうなんですが、それを切り取っちゃって小腸と大腸がダイレクトに直通運転しちゃっても問題ないんですね。実際、店長はいまのところ何も問題ないそうです。

「大腸はウンコと仲良し」ということで、大腸ガンの話でちょいちょい人工肛門の話が出てきますが、店長の場合は位置が位置なだけに無縁だったそうです。直腸ガンだと、できた場所や進行度合いによって人工肛門の話が出てきます。店長も、まだ詳しいことが何もわからず「とりあえず大腸ガンっぽい」とわかった時には「もしかして自分もオストメイト(ストーマつまり人工肛門を持っている人)になるのかな……」なんてうっすら考えたりしたそうですが、その次の診察の時点で人工肛門についてはあっさり否定されたそうで。

そんなワケで店長、手術が終わって退院してきて、しばらくは傷が痛くなったりもしたそうですが、日が経つにつれて体調やら食欲、便通もみるみる回復していき、抗がん剤の副作用は別にするとして、手術前となんら変わらない生活を送っています。

むしろ便通については手術前よりもよくなったそうです。いまだに寒天生活を続けているせいもあるかもですが、レアな案件で「虫垂を切除したことで下痢気味が治った」なんて報告も世にはあるそうですから、もしかしたら店長も手術がなにがしか影響したのかもしれませんね。「悪いオデキを取った」ってイメージからすればなんか良さげなカンジもしますしね。根拠なんもないですけど。とにかく、大変に良いウンコが日々出てるそうですよ。

次の節目は補助化学療法の終了です。幸いなことにいまのところ副作用もあるにはあるけどひどくはなく、順調に周期を進めていて、無事に終えられる見込み。

その後は、「サーベイランス」と呼ばれる、再発を調べる定期的な検査を受けることになります。

また今後の経過もこのブログで書いていくつもりだとのことですので、みなさんまたお時間ある時に読んでやってくださいませー。

ではでは、3回にも渡って長くなっちゃいましたが、今回の解説はこれでおしまいです。お付き合いくださった方ありがとございました! お疲れ様でしたー。

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東京生まれ、東京育ち。 いまもヌシ様、ししまると一緒に都内のマンションで2人と1匹暮らし。 炊事と機械設備担当。

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